【全4回・第1回】【危機感と挑戦】迫る物流危機。次世代「DX倉庫」に挑むトップの覚悟とは - 作業支援ロボットSUPPOT|省人化・自動化で現場効率化

【全4回・第1回】【危機感と挑戦】迫る物流危機。次世代「DX倉庫」に挑むトップの覚悟とは

【浜松倉庫 中山社長 × ソミックトランスフォーメーション 石川 特別対談(全4回)】

  • 第1回:【危機感と挑戦】迫る物流危機。次世代「DX倉庫」に挑むトップの覚悟とは(本記事)
  • 第2回:【組織変革とマインドセット】脱フォークリフト。常識を疑うボトムアップ型の組織変革に迫る(近日公開)
  • 第3回:【解決策(SUPPOT導入)】130mの運搬を自動化。現場がSUPPOTを選んだ理由とは(近日公開)
  • 第4回:【未来への展望(地域共創)】脱・自前主義。物流と製造が描く「地域共創」の未来図(近日公開)
【物流×製造 トップ対談】GX・DX倉庫の中核を担うSUPPOTの可能性

浜松から、次世代物流の新たな挑戦が始まっています。浜松倉庫株式会社が新たに竣工した『都田流通センター』は、GX・DXを体現する次世代型物流拠点として、環境配慮と自動化を融合させた先進的な取り組みを進めています。その中核を担うのが、株式会社ソミックトランスフォーメーションが開発する作業支援ロボット「SUPPOT」です。今回、新倉庫の竣工を機に両社トップが対談を実施。物流・製造という異なる業界がどのように連携し、地域から新たな価値を生み出していくのか。浜松の次の100年を見据えた、率直な想いを語っていただきました。

01
  • 中山 彰人

    中山 彰人

    (浜松倉庫株式会社 代表取締役社長)

    GX・DXを軸に物流変革を推進。経済産業省DXセレクショングランプリ受賞を牽引。

  • 石川 彰吾

    石川 彰吾

    (株式会社ソミックトランスフォーメーション 代表取締役)

    作業支援ロボット「SUPPOT」を通じて製造業・物流業の変革に取り組む。

Q. 中山社長、新しい倉庫のコンセプトが『GX・DX倉庫』ということですが、どんな倉庫か教えていただけますでしょうか?

【中小企業が生き残るための「X(変革)」】

浜松倉庫 中山代表取締役社長(以下:中山)

当社は中小企業なので、どうやって会社が生き残れるかということは常に考えているところで 、DXというよりは『X』のトランスフォーメーション。ここを一番の事業展開の軸として進めてきています。その中でデジタルを使った『DX』にも10年ほど取り組み、おかげさまで経済産業省の『DXセレクション』でグランプリをいただくなど、外部からも評価をいただけるようになってきたと感じています。

この新しくできた都田流通センターについては、これまでも他の倉庫で採用してきた、物流のデータ化や倉庫内の無線LAN化などに加え、最新鋭の技術を取り入れたチャレンジという位置付けでソミックさんの搬送ロボット『SUPPOT』、ラピュタロボティクスさんの自在型自動倉庫『ラピュタASRS』などを導入し、倉庫のロボット化を目指しています。

さらには事業だけではなく、ESG経営の視点も意識しており、全館空調や自立型・ゼロエネルギー型倉庫といった環境に配慮した倉庫となっています。当社と同じようにESG経営を重要視されているお客様にも貢献させていただけるのではないかと考えています。

01

Q. 今、お話にあったとおり、浜松倉庫さんの新倉庫で『DX』を担う一つがSUPPOTだと思いますが、ソミックの作業支援ロボット『SUPPOT』とは、どんなものなのかご紹介いただけますでしょうか?

【人手不足の解消と「ESG経営」への貢献】

ソミックトランスフォーメーション 石川代表取締役(以下:石川)

我々は、ソミックグループの中で新規ビジネスを立ち上げ、事業化していくという狙いからソミックトランスフォーメーションという会社を設立しました。その中で今の時代、社会課題として深刻化している人手不足。ここにしっかりと貢献できるビジネスとして、作業支援ロボット『SUPPOT』の開発・販売を行なっております。

先ほど中山社長からは、ESG経営というお言葉がありましたが、人手不足・労働者不足の問題が持続可能な経営を脅かしている時代になっていると感じています。我々の『SUPPOT』が色々な会社に導入されていけば、多くの会社でトランスフォーメーションを実現でき、浜松倉庫さんのようなESG経営にも視点を持つ会社がどんどん増えていくと信じています。

弊社もそうですが、日本の製造業は99%が中小企業と言われております。まずはご縁をいただいた両社間で事例をつくることで、浜松を中心とした地域企業が抱える課題の解決に寄与していければと考えています。今回はさらに物流業と製造業で業界を越えて取り組みができていることに感謝しております。

02

Q. 地域で一緒に取り組むことが重要ですね。中山社長が取り組まれようとしている、棚の自動化・搬送の自動化、さらに環境への取り組みというのは物流業界では、今増えてきているのでしょうか?

中山:

中小企業では、まだまだ進んでいないと感じています。

ただ、そうはいってもみんな、「やらなきゃいけないよね」という意識はあります。しかし、実際に実行に移していくのはなかなか難しいのが現実です。我々は、近くにソミックさんの『SUPPOT』があったというのは大きなポイントでした。

やはり地元の企業の方々とお話ししていても人材不足というのは課題として出てきます。今の時代に会社が生き残るためには、生産性維持のためのロボットによる自動化は避けられないことだと思います。大企業では自動化の事例が出てきていますが、中小企業では実際にチャレンジできている企業は少ないと感じます。

03

Q. 今のお話は間違いなく製造業でも当てはまることだと思います。製造業という業界全体や自動車部品メーカーを有するソミックグループの現状も踏まえて石川さんは、どのように感じていらっしゃいますか?

石川:

本当にまったく同じですよね。

私もソミックに入って、一番最初に製造現場を周らせてもらいました。さまざまなカイゼンを進めてきたんですけど、現場ではみんなが本当に一生懸命、日々仕事をしてくれています。そういった中で一つ制約条件になっていたのは、やっぱり全てのことを人がやらないと仕事にならない、オペレーションにならないという現実です。さらに人手不足があり、今のままでは続けられないという課題に直面しています。何年も前から、もうやり方を変えないといけないという状態で何とか模索しながら、工程や設備を試行錯誤で変えてきているというのが製造業の現実です。

ちょっと中山さんにもお聞きしたいなと思ったんですけど、 そういう新しいことを導入していくという意思決定をどのようにされてきたのか?今までの考え方だとどうしても、それって本当に儲かるの?実際に成果に結びつくの?という話にもなります。私は、この課題をそのまま続けておくことが、実は会社にとって一番リスクであると考えて変えてきたのですが、そのあたりを中山さんはどのように考え、新しいことを実行しているのか、ぜひ伺ってみたいです。

中山:

そこは私も同じ考えです。当たり前のことを当たり前に続けていたら、やっぱり会社は衰退するのは間違いないと思っています。当社としては小さなことで言うと、ファックスや固定電話を全てやめています。そして、今回の都田倉庫ですが、通常倉庫というのは5〜6mの高さで天井があるのですが、あえて事務所と同じくらいの2. 7mにしています。我々は『当たり前を疑う』という信念のもと、フォークリフトを使わない、天井の低い倉庫というのを前提に倉庫を作り上げました。社内でそういった意志を示すことで、会社全体に「変革しなきゃいけないよね」という想いが浸透し、従業員も自らいろいろと新しい提案をしてくれるようになりました。今回は従業員が意志を持って行動した先に『SUPPOT』との出会いもあったので、本当に感謝しています。

今回の対談で印象的だったのは、「当たり前を疑う」という言葉でした。人手不足や環境 対応など、多くの企業が課題を感じながらも変化に踏み出せない中、浜松倉庫様は倉庫の あり方そのものを見直し、新たな挑戦を続けています。 SUPPOT の導入もその一つ。地域 企業同士が得意技を持ち寄り、未来の現場づくりに挑戦する姿勢に、これからの中小企業 の可能性を感じた対談となりました。

次回(第2回)は、いよいよ「フォークリフトを使わない倉庫づくり」という非常識な挑戦の裏側や、現場を巻き込むボトムアップの変革プロセスに迫ります。どうぞご期待ください!

\現場を変革するヒントが届く!『現場のミカタ』無料メルマガに登録 /

浜松倉庫
浜松倉庫ロゴ

浜松倉庫が誕生したのは明治40年。『正確に、迅速に、親切に』浜松倉庫は、倉庫・運送事業を核とした総合物流サービスをご提供します。

https://www.hamamatsu-soko.co.jp/

第1回 第2回 第3回 第4回
タイトルとURLをコピーしました