場内コンクリート運搬量を従来の2.5倍に
SUPPOTの活用事例として、土木工事現場での事例が挙げられます。 場内コンクリート運搬量を増やし、作業者の工数を短縮したいというお客様のご要望の事例をご紹介いたします。
導入前の課題
北陸新幹線高架工事において、打設場所までのコンクリート運搬が人力であることや、型への移し替えをスコップで行っていることが、作業効率が悪く体力的にも負担となっていました。
導入前実験
作業支援ロボット「SUPPOT」を導入する前に、事前試験を行いました。結果は以下の通りとなりました。
試験目的
・場内小運搬作業の効率化と、将来的な自動化検討
試験方法
・5m毎に設置される12個分の突起コンクリートの打設作業で、従来の方法(充電式運搬台車)とSUPPOTを活用した方法での必要人員数・運搬回数(回/突起)・打設時間(分/突起)・操作性・疲労度をを比較しました。
試験結果
- ・充電式運搬台車:必要人員数=4、運搬回数(回/突起)=1.5、打設時間(分/突起)=7.3、操縦性=◯、疲労度=△
- ・SUPPOT:必要人員数=4、運搬回数(回/突起)=1、打設時間(分.突起)=6.0、操縦性=△、疲労度=◯
試験実施後の考察
- ・運搬回数、打設時間、疲労度で充電式運搬台車との優位性を示すことができました。
- ・型枠へコンクリートを入れる作業では、充電式運搬台車ではスコップで入れることに対し、SUPPOTではホッパーから掻き出しをするだけだった為、楽に作業をすることができました。
- ・ホッパーから上手く流下できるようアタッチメントを開発しました。
導入後の効果
人力での一輪車による運搬削減・運搬量が約2.5倍(従来比)に。作業負担軽減とともに安全性も向上しました。コンクリートを流し込みやすい取り出し口を設けて作業効率向上。
項目 | 詳細 |
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カテゴリー | 土木工事現場 |
企業名称 | 株式会社竹中土木様 |
導入場所 |
北陸新幹線高架工事 |