土木工事とは。意外と知らない土木と建築の違いについても解説します

土木工事や建築工事は、私たちの生活を支える重要な役割です。しかし、この記事を読んでいる方の中には、土木と建築の違いが分からない方もいるでしょう。

そこで今回は、土木業界の現状や意外と知られていない土木と建築の違いについて解説していきます。

土木工事とは

ここでは、土木工事の概要や現状について解説していきます。

1. 土木工事

土木工事とは、我々が生活を送るのに欠かせない「道路・橋・土地」などの整備を行う作業のことです。外に出れば道があり、土地も整備されている状況のため、普段から意識するケースは少ないでしょう。しかし、こうした生活インフラに欠かせないものは、全て土木工事によって整備されているのです。 その他にも、土木工事では下水道の配管工事や堤防などを造る工事もおこなっています。また、土木工事がある一方で建築工事も存在します。建築工事は「住宅・ビル・施設」などの人間が利用する空間を造っているため、土木工事同様に重要な役割です。

2. 土木業界の現状

土木業界は、我々の生活に欠かせないものになっているため、今後も堅調を維持されていくでしょう。しかし、その一方で人手不足が大きな課題となっています。特に、若年層の人手不足が問題となっており、現状では約3割が55歳以上となっているため土木業界の高齢化が進んでいます。そのため、後継者への技術継承が進まず、人材育成に力を入れていけないのが現状です。若年層の人手不足の原因としては、土木業界の仕事内容がきつい割りに給料が低く休日も少ない、というイメージが先行しているのがあげられます。

3. 土木作業員の仕事

土木作業員の仕事は、大きくわけて「土工業務」「機械土工業務」の2つに分けられます。

土工業務

土工業務とは、建築によって造られる建造物の土台を造る現場作業や、さまざまな道路を整備していく業務です。どれだけ安全性を考慮した建造物を造ったとしても、その土台となる部分がしっかりしていないと意味がないため、全ての基盤となる重要な役割を担っています。道路についても、車が走行したり歩行者が安全に道路を歩けるのは全て土工業務をしっかりとおこなっているおかげです。もし、道に亀裂等が生じた場合には、一時的に道を封鎖して工事を行うケースもよく見られます。

機械土工業務

機械土工業務とは、機械を使って「資材運搬」「地面の採掘」「地面や道路の整地」をおこなうことです。これらの業務は、機械を使わないと大きな労力を必要とするため、ほとんどのケースで機械が利用されているのです。機械は、資格を保有していないと利用できないものがあります。もし現場作業員として活躍したい方は、あらゆる機械の資格を保有していると即戦力として重宝されるでしょう。

建築工事との違い

土木工事と建築工事の違いは、扱う対象が異なる点にあります。 土木工事では、道路や橋などのいわゆる地面の下部分を造っています。一方で建築工事は、住宅や施設といった、土木工事によって造られたものの上に建てるようなものを造っているのです。したがって、土木工事が造ったものの上に建築工事の建造物を建てていくイメージを持つと良いでしょう。

土木・建築に共通の課題

土木と建築に共通する課題としては、「人手不足」があげられます。人手不足を招いている大きな原因としては、以下の2つです。

  • ・若年層の不足
  • ・定着率の低さ

令和4年に国土交通省が発表した「建設業を巡る現状と課題」によると、建設業界では建設業に従事する35.9%が55歳を超えており、その一方で29歳以下の割合が11.7%と非常に若年層の割合が低くなっています。この結果から、約10年後には大半の人材が定年を迎えてしまうため、より深刻な人手不足に陥ってしまうでしょう。

また、建設業界は若年層を中心に定着率が低い傾向にあります。理由としては、ハードワークであることと、それに見合わない賃金が原因です。人手不足を解消するためにも、建設業界全体の給与水準をあげることやハードワークの防止が求められます。こうした人手不足を解消するためにも、最近ではIT化やロボット技術の導入によって生産性を高めています。生産性向上の例としては、以下があげられます。

  • ・書面で図面のやりとりをしていたものを電子化し、いつでもタブレットから確認できるようにする
  • ・現場の異常を検知できるロボットを導入し、無人監視を可能とする
  • ・現場の資材運搬などのサポートをするロボットの導入

今後は、人手不足問題を解消しつつICTを活用した業務効率化が求められるでしょう。

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建設業界の現状は、人手不足によって従業員一人ひとりの負担が大きくなり、負担に耐えられなくなった従業員が離職してしまうという負のループが生まれています。そこで、人手不足を解消するための自律走行ロボットSUPPOTの導入がおすすめです。SUPPOTは車両の入れない狭い道でも運搬作業を可能とし、その他にもあらゆる業務の自律化をサポートする、ロボットレンタルサービスを提供しています。SUPPOTが提供するサービスロボットは、汎用性と高い走破性を兼ね備えていることが特徴です。また、大手ゼネコン様などで実証実験の事例を重ねているため、実績も十分にあります。SUPPOTは現在、自社現場でも活用できるか検討したい企業様方向けに無料テスト走行を開発エンジニア同行で行っているため、興味のある方はテスト走行の利用から検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、土木業界の現状や意外と知られていない土木と建築の違いについて解説しました。 現在の土木業界は人手不足が大きな課題となっており、解消するためにも若年層の獲得、そしてITの活用やロボットの導入が求められています。

もし、自律走行ロボットに興味のある方は、低コストで導入ができるSUPPOTを検討してみてはいかがでしょうか。以下のリンクからぜひお問い合わせください。

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参考文献

「建設業を巡る現状と課題」国土交通省 https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001610913.pdf

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