少子高齢化が進行している現代ではさまざまな業界で人手不足が深刻化しています。近年は既存の業務の自動化にテクノロジーを活用する動きが盛んに行われており、人手不足の解消への足掛かりになることが期待されています。今回は重い資材の運搬業務を効率化するロボットに着目してご紹介します。
資材運搬作業の現状と課題について

資材運搬作業は物流業や建設業などあらゆる業界で行われています。現状としてはダンプトラックや配送トラック、台車などを用いて作業が行われています。一方で物流業のラストワンマイル(目標地点までの最終区間)など運搬作業は完全に自動化されているわけではなく人手によって支えられている場面も多いでしょう。人材不足などが深刻化しているため現場の従業員の負担も肥大化しており、資材運搬作業の効率化は必須課題といえるでしょう。
重い資材を運搬できるラジコンのようなロボットとは?

上記のような資材運搬作業の課題を改善する見込みのあるロボットがあります。そのロボットはどのように稼働するもので、今後どのように展開されていくと予想されているのかを解説します。
自動搬送ロボットとは
自動搬送ロボットとは人の動力を必要とせずAIなど活用し自動で走行し資材運搬を行うロボットです。工場内や不整地、歩道などの狭路も走行することができるため、運搬作業の効率化に貢献することが期待されています。遠隔操作でラジコンのように扱うこともできるタイプや人などに追従するタイプなど、様々なタイプの自動搬送ロボットがあり現場事情を配慮した柔軟な扱いができるロボットとして注目されています。
今後の展望
台車や手押し車(猫車、一輪車)で行っている運搬作業の代替はもちろん、様々な業務の効率化にも自動搬送ロボットが活用されることが期待されています。自動搬送ロボットの活用が進むにつれ、現場の作業員の負担が軽減されることや作業の安全性が向上するといえるでしょう。
自動搬送ロボットの各業界での活用方法

自動搬送ロボットは業界問わず様々な場面での活用が期待されています。ここでは4つの業界でどのように活用されるのかをご紹介します。
物流業
ECサービスなどの発達により需要が増している物流業では、数年前から運搬作業の自動化の検討が行われてきました。海外などではラストワンマイル(配送拠点から顧客の家までの最終区間)での自動搬送ロボットの社会実装が徐々に進んでいます。物流業のラストワンマイルの自動化が進むことは作業員の負担を減らすだけでなく、交通環境の向上や配送を待つ消費者にとっての利便性の向上なども期待することができます。
農業
農業では農業(Agriculture)とテクノロジー(Technology)をかけあわせたAgritech(アグリテック)と呼ばれる分野が盛り上がりを見せています。日本ではスマート農業とも呼ばれ、人材が不足している農業を効率化することが期待されています。自動搬送ロボットは農地のような不整地でも対応することができるため、収穫した農作物などの運搬に活用することができます。
製造業
製造業の工場内の生産現場では機械化やAIなどを活用した自動化が徐々に進んでいますが、製品や部品などの運搬作業は台車などを利用し人手で行っている企業が多いです。資金力のある企業では工場内を最適化させ全ての業務を自動化させる動きもあるのですが、莫大なコストがかかるため、ほとんどの工場で検討から導入までに障壁があることが現状です。
自動搬送ロボットは既存の工場内に対応した活用ニーズに応えることも可能なため、莫大なコストを必要とせずに生産効率を向上させることができます。
建設業
建設現場では資材運搬作業が頻繁に行われており、作業中に重大な事故も起きうる労働環境となっています。人の安全性を確保するのが難しい場所での作業を、遠隔操作でロボットが行うことでリスクを軽減することが可能となっています。また、自動搬送ロボットを建設現場で活用することでより安全で効率的な人員配置ができ、作業の安全性確保と負担軽減が期待できます。
資材運搬を自動でできるロボットを探しているならSUPPOTがおすすめ
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まとめ
人力をほとんど必要とせずに運搬業務を行う自動搬送ロボットについて解説しました。もし自動搬送ロボットに興味があるのではれば、SUPPOTを検討してみてはいかがでしょう