建設業界は、公共事業で売上が左右される業界なため、必要時に機材を利用したいと考える業者が多いです。そのため、それらのニーズに応えるべく、建機レンタルサービスが登場しました。なお、令和2年に日本建設機械レンタル協会が発表した「建設機械レンタル業実態調査 報告書」によると、自動車賃貸を除く物品賃貸(レンタル)業界の令和元年(2019年)の年間売上高は約1兆9,212億円。このうち62.4%を土木・建設機械が占めているとも言われており、建機レンタルサービスの需要が高まってるとも言えるでしょう。
そこで今回の記事では、建機レンタルサービスの導入を検討している方向けに、メリット、デメリットなどを含めてサービス内容を紹介していきます。
建機レンタルサービスとは

建機とは、建設機械の略称であり、ブルドーザー、ショベルカーなど土木建築の作業、工事に使われる機械の総称を示しています。建機は土木作業に利用する建設業者が購入する他に、建機レンタル業者からレンタルするという方法があります。 そこで次に、建機レンタルの導入を検討している方向に、利用するメリット、デメリットにはどのようなものがあるかについて解説していきます。
1.建機レンタルを利用するメリット
建設機械はひとつひとつがとても高いため、購入すると費用がかかるのが難点です。たとえば、建設業界で多く利用されるブルドーザーは新車で3,000万~7,000万円、中古車では200万~500万ほどかかってしまいます。 レンタルにすることにより導入費用が安くなり、大幅なコスト削減となります。またレンタルであれば、建設機械を購入した場合のように置き場、メンテナンス費用も不要です。 さらに近年では、建設現場で利用されることの多いライト、コーン、ヘルメットなどのアイテムもレンタルできるようになっており、さらに無駄なコストを減らせるようになりました。機材やアイテムをレンタルすることで、無駄な生産、廃棄を抑え、環境保存にも貢献します。さらにリースであれば、購入した場合と違い、費用を経費として損金処理することも可能となります。
2.建機レンタルを利用するデメリット
建機レンタルは、利用者からすると手間も少なく、簡単に重機を使用できるなどのメリットがありますが、長期的に利用するほど費用が高額になるデメリットがあります。そもそもレンタル建機は返却する必要があるため、長期的にレンタルしてしまうと結果的に購入の方が安くなるというケースもあります。 さらに、リース契約は事業者間における取引においてクーリングオフなどが対象外のため、中途解約ができません。仮に中途解約できた場合にしても、違約金が発生する場合が多くなるため、レンタル建機を利用することを検討している業者はそのことを念頭においた方が良いでしょう。
建機レンタル市場動向

建機レンタルの需要は、日本のみならず世界でも高まっています。そこで次に、日本、世界における建機レンタルの市場動向について紹介していきます。
1.建機レンタル市場の拡大
建機レンタルの市場規模は、現時点では日本で使用されている建設機械の約6割がレンタルとなっています。さらに2011年以降は、建設投資が増えており、経済産業省の「特定サービス産業動態調査」によると、土木・建設機械レンタルの年間売上高は2023年度で約1兆2,397億円となり、2012年から約1.5倍拡大しています。 また世界の建設機械レンタル市場は2022年に1,123億米ドルと評価され、さらに2030年には1,651億米ドルに達すると予想されています。
2.最新の建設機械への対応
近年では、情報通信技術(Information and Communication Technology)を用いたICT施工のできる建設機械の需要が高まっています。 施工では、丁張り設置、ブルドーザー作業者による目視確認・排土板操作・繰り返しの作業、そして補助員によるアシストが必要でした。従来の建設機械では作業者による目視確認、作業、補助員によるアシストが必要不可欠でしたが、最新の建機に様々なデータを与えるトータルステーション(TS)を設置することによって、丁張り軽減、作業の自動制御(マシンコントロール)、高精度な施工、補助員不要となり、施工効率や安全性の向上が望めるようになりました。 労働者不足問題の解消など、ICT施工のできる建機は建設業界で今後必要になる可能性が高いため、まずはレンタルで効率、使いやすさを試してから本格的に導入を検討してみるのも良いでしょう。 建設業のICTについて解説した記事はこちら
建機レンタルを利用するときの注意点

建機レンタルは、借りる日にちが短いほど単価が高くなってしまうため注意が必要です。そこで、レンタルする際には複数の現場のスケジュールを調整してレンタル期間を延ばすなど、日単価が高くならないよう調整すると良いでしょう。 また、最寄りのレンタル建機業者には、必ずしも求めている機材があるとは限りません。遠方にしか求めている建機がない場合、輸送費用などのコストが別途上乗せされることもあります。 急にレンタルしようとするとこれらの問題が起こりやすいため、建機を使う作業が発生することが確定したら、早急に建機レンタルサービスを利用する計画を立てることが大切です。
レンタルできる建設ロボットを探しているならSUPPOTがおすすめ
レンタルで建機を導入することにより、最新の機械を安価で使用できるようになります。コスト面や作業効率という点でも、レンタル建機は大きなメリットが見込めます。 ただし、レンタル建機業者によっては現場のオペレータが機体に使い慣れていない可能性もあります。なかには、作業開始時に初めてその機種に触れるといるケースも少なくありません。そのため、レンタルサービスを利用する際には操作方法の確認、安全衛生管理に配慮する必要があります。 安心してレンタル建機を導入したいと考えている方にオススメなのが、資材運搬業務を自動で行う自動搬送ロボットのレンタルサービス「SUPPOT(サポット)」です。SUPPOTは、建築土木業界の現場の資材運搬作業をサポートするロボットレンタルサービスを行っています。 SUPPOTで利用されているロボットは、物と人間を感知し、作業員の後ろを自動で追跡して資材運搬をする、さらに搬入が困難な場所ではリモコンによる遠隔操作による運搬も可能です。重量物の積載では、最大200㎏までの重量物を 積載することができます。また、同ロボットは悪路や傾斜に強い走行を実現しています。 このように、SUPPOTのロボットは汎用性と高い走破性を兼ね備えていることを特徴としています。さらに、SUPPOTでは実証実験の事例を重ねているため、自社現場でも活用できるか検討してからレンタルを考えている企業様方向けに無料テスト走行などを行っています。レンタルサービス導入前に、操作方法の確認や安全に利用したい方にオススメのサービスです。ぜひこちらからお問い合わせください。

まとめ
建機を購入ではなくレンタルにすることで、初期導入コストを抑えるなどのさまざまなメリットがあります。 建機は利用しない間、保管するだけでも点検整備、修理などのメンテナンスの手間がかかるなどコストもかかります。レンタル建機を利用することで、必要な時だけ機種と台数をレンタルすることでコストのスリム化を可能とします。 しかし、レンタル建機には長期には費用がかかるなどのデメリットもあります。 そこでオススメなのが、建築土木業界の現場の資材運搬作業をサポートするロボットレンタルサービスSUPPOTです。SUPPOTは資材運搬作業の自動化など、様々な業務の効率化をサポートするロボットレンタルサービスを行っています。サービス利用前は、電話、zoom等のオンライン会議ツールにて、課題、ニーズのヒアリングを行います。その後、自律走行ロボットによる資材運搬の自動化が可能なのか検討する無料テスト走行を行います。もちろん、テスト走行は無料です。これらのステップを踏まえ、さらに予算と期間を確認した上で見積書を作成するため、コストが余計に嵩むというデメリットも解消されます。SUPPOTで建機レンタルサービスを導入し、業務効率化に役立てましょう。
参考文献
「建設機械レンタル業実態調査 報告書」日本建設機械レンタル協会 https://www.j-cra.org/wp/wp-content/uploads/2021/01/a438ff2d0fbdf86270fbf2f87b92a51b.pdf
「特定サービス産業動態調査」経済産業省https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/tokusabido/result-2.html