建設・土木業界では、深刻化する人手不足や労働環境の改善、生産性向上等の課題が存在しています。業界を挙げて自働化を進め、生産性向上へ取組みが行われている中で、現場へのロボットの導入が注目されています。今回は建設・土木業界で活躍する運搬ロボットについてご紹介します。
建設・土木現場の現状について

建設・土木業界では慢性的な人手不足問題を抱えています。就業者の3割が55歳以上という高齢化が進んでおり、高齢の職人が今後大量に引退する一方で、若手の入職者が極端に少ない状態です。また、現場での長時間労働や労働災害が起きやすいという課題もあります。
これらの課題を解決するために、国土交通省では「ICTの全面的な活用(ICT土木)」等の試作を建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の生産性向上を図り、魅力ある建設現場を目指す取組み「i Construction(アイ コンストラクション)」を進めています。
ICTの導入等により、中長期的に予測される技能労働者の減少分の補充や、現場作業の高度化・効率化を行い、少ない人数、短時間で以前と同じ工事量の実施の実現を目指しています。
建設・土木現場で活躍する運搬ロボットとは?

建設・土木業界で活躍する運搬ロボットは、人の力では運搬することが難しい重量物の運搬作業を支援します。現状はトラック等が運搬作業を担っていますが、車両が入れない小道や悪路等の現場環境では、人による運搬作業が一般的です。そのような現場でロボットを活用することで、作業効率化や生産性向上、作業中の事故やケガの発生を防ぐことが期待されます。
運搬ロボットを導入する3つのメリット

運搬ロボットを導入するメリットを、ここでは3つ紹介します。
メリット1:軽車両が入れない場所での運搬支援
現場によっては軽車両では入れない場所や、傾斜・荒れた路面での作業が必要になります。運搬ロボットは軽車両と比較してサイズが小さいため、車両が入れない小道での運搬作業が可能です。段差や斜面にも対応しているため、路面が不安定な場所でも作業が出来ます。
メリット2:作業者の資材運搬作業での負担や、労働災害の発生リスクを軽減
前述にもあるように、建設・土木業界では、他業界と比較して労働災害が起きやすいという課題があります。重量物の運搬や不安定な場所での作業をロボットが行うことにより、作業者への負担軽減や、労働災害の発生リスクを低減させます。
メリット3:現場での生産性向上
ロボットを活用することで、現在よりも少ない人数での作業や、効率的な人員配置が可能になります。また、資材の運搬作業等の単純作業はロボットが行い、複雑な作業は人の手で行うことによって、作業の効率化や生産性向上に繋がります。
運搬ロボットを現場に導入する際の注意点
運搬ロボットを走行させたい場所や運搬物によって、ロボットの使用方法は異なるため、現場での導入目的を明確にし、適切な環境整備や人員配置が必要となります。
建設・土木現場で資材運搬を行うロボットを探しているならSUPPOTがおすすめ
建設・土木業界で活用する運搬ロボットを探している方へのおすすめとして、「SUPPOT」を紹介します。SUPPOTは、建設・土木業界の重筋作業自働化を促進するロボットレンタルサービスです。悪路や傾斜等の不整地での走行が可能であり、リモコンでの遠隔操作や作業者への追従機能等、現場環境に応じて操作方法が選択できます。現在はテストマーケティングでサービス提供を行っており、お客様の用途やご予算に合ったご提案をしています。導入可能性を検討している企業様の現場にて、無料でテスト走行も実施中です。

まとめ
人手不足解決や生産性向上へ向けて業界が変化していく中で注目されている運搬ロボット。
建設・土木業界での資材運搬ロボットにご興味のある方は、具体的な活用方法のご相談も含めてSUPPOT開発チームがご対応させていただきますので、ぜひ一度お問い合わせください。