無人搬送車(AGV)とは?さまざまなシーンで活躍するAGVを解説!

建設業では高齢化や労働力不足といった、業界が抱える課題への対応として生産性向上や労働環境改善が急務。課題解決への取り組みの1つとして実施されているのが「AGV(無人搬送車)」の導入です。AGVは荷物を自動で搬送してくれるため、生産性向上や従業員の負担軽減などの効果が期待できます。

本記事では、AGVについて紹介します。AGV導入の種類やメリットを解説するので、人材不足や労働環境改善を目指す企業担当者の方は、ぜひご一読ください。

AGVについて

AGVとは、「Automatic Guided Vehicle」の略で、「無人搬送車」や「無人搬送ロボット」という意味です。工場や物流倉庫などでAGVでの導入が進んでおり、国内外で多くの企業に採用されています。

本項目ではAGVの概要を解説します。

AGVとは?

AGVとは、自動走行する搬送車のこと。人の操作なしで工作物や部品、工具などの荷物を所定の場所に運びます。AGVは主に倉庫や工場で荷物の搬送に採用されており、作業員の負担軽減や生産性の向上といった効果が。一般社団法人日本産業車両協会「無人搬送車システム納入実績」によると、採用実績が2012年度の数値(1,342 台)から2021年度の数値(2,613 台)まで伸びているとのことです。

導入することのメリット

AGVは、人が台車やフォークリフトを利用して移動させていた荷物を代わりに運んでくれます。AGVが荷物の搬送を代わりにやってくれることで期待されるメリット、主に下記の通りです。

  • ・作業負担の軽減
  • ・コスト削減
  • ・時間効率の向上

それぞれ解説するので、ご覧ください。

作業負担の軽減

AGVを導入すると資材や部品といった荷物の搬送を人が行う必要がないため、従業員の負担軽減につながります。従来であれば、所定の場所に大量の資材や商品を人が何度も往復して運ぶ必要がありました。重い荷物であれば負担が大きく、怪我や離職にもつながりかねません。AGVを導入することにより、荷物の運搬という作業から開放され、負担が大きく軽減されます。また、「運ぶ」という作業をAGVに任せることで、従業員は「モノを作る」ことに専念することが可能です。モノを作ることに専念することで、品質を改善したり、高付加価値を生み出したりすることも期待できます。

コスト削減

AGVが荷物を運搬するようになれば、その分、人件費を削減することが可能です。AGVは自動で荷物を運搬できるため、運搬に必要だった人員を他の部門に配置できます。また、運搬にかかわる従業員の採用や教育に必要なコストも不要です。他にも人と比べて作業環境維持に必要な経費も削減できるなど、AGV導入は単純な人件費だけでなく、さまざまなコストを削減につながると言えるでしょう。

時間効率の向上

人が行うピッキング作業では、必要な品物が揃うまで倉庫内を歩き回って、品物を取り出す必要がありました。しかし、AGVを導入すれば、棚ごと人の前に来てくれるので、移動の手間が省け、大幅にピッキング作業の時間を短縮可能です。作業時間が短縮できる分、他の作業に時間を当てることもできるため、作業員の時間効率を向上させられます。

AGVの自動走行方式の種類

AGVは自動で走行しますが、走行方式は主に「経路誘導式」「自律移動式」「追従式」の3種類に分けられます。

本項目では、それぞれの自動走行方式の特徴を解説します。どの自動走行方式が自社に適しているのかを確認し、AGV選びの参考にしてください。

経路誘導式

経路誘導式は、AGVを移動させたい経路に沿って誘導体を設置し、その経路上をAGVが移動する走行方式です。誘導体には、磁気テープや光反射テーブル、電磁誘導ケーブルなどが使用されます。経路誘導式は最も普及している走行方式で、コストパフォーマンスの高さが魅力です。ただし、AGV導入の際に誘導体を設置したり、経路変更の際に誘導体を設置し直したりする手間が必要になります。

自律移動式

自律移動方式は、AGVに自己位置推定機能や走行制御機能が搭載されており、人の操作がなくても目的地まで移動できる走行方式です。AGVが柱や壁などの定点に設置したリフレクタまでの距離を測定し、効率的な移動経路を自動計算して走行します。移動経路を変更したい場合はプログラムで変更可能です。

追従式

追従式は、先行する人や車両についていく走行方式です。人や車両が止まったらAGVも停止し、人や車両が進んだらAGVも進むといった形で、人や車両から一定の距離を保って追従します。先行する人や車両が必要なため、完全な無人とは言えませんが、1人で複数のAGVを移動させることができることあって、人の作業負担軽減や作業効率アップが期待できます。

建設現場でロボットを導入するならSUPPOTがおすすめ

建設現場で、ロボットを導入するなら「SUPPOT」がおすすめです。

SUPPOTは、建設現場の資材運搬作業をサポートする作業支援ロボットをレンタルできるサービスです。SUPPOTでは遠隔操縦と作業者の自動追従や2D自動運転、最大100kgまでの重量物積載、悪路・傾斜の走行などが可能なロボットを用意。レンタルなので、購入よりも低コストで導入できる点も魅力です。たとえば、コンクリート運搬をロボットで行うことにより、作業負担軽減と安全性向上、作業効率向上を実現した事例や照明器具を積載したロボットを作業者に自動追従させ、点検業務の効率化・省人化を実現した事例などがあります。

建設現場での資材運搬の効率化や作業者の負担軽減、安全性向上などにお悩みの方は、作業支援ロボットレンタルサービス「SUPPOT」の導入をご検討ください。

まとめ

AGVについて、概要や導入のメリットなどを紹介しました。AGVは倉庫や工場などでの荷物の運搬を効率化できるロボットです。

建設業界では高齢化や今後の大量離職などによる人材不足が長年の課題となっており、各企業はロボットや業務効率化ツールの導入など、課題解決に取り組んでいます。AGVの導入は、課題解決に向けた取り組みの1つで、倉庫や工場などでの作業負担の軽減や生産性アップが期待できます。人材不足や労働環境などに課題を抱えている企業は、簡単な作業からでも、ロボットの導入を検討してみてはいかがでしょうか。「ロボットの種類がさまざまで、どれを選んでいいのかわからない」、という方におすすめなのが、作業支援ロボット「SUPPOT」レンタルサービスの利用です。

SUPPOTは1ヶ月からレンタル可能なサービスなので、初期費用もかからず無駄なく利用できます。さらにレンタル利用後は電話サポート、保険付帯、故障時即代替対応などのサポートを受けられるので、ロボット初心者の方でも安心して利用可能です。

SUPPOTの導入により重い荷物の運搬作業を削減できるため、人件費や労働コストの軽減、生産性の向上などに繋げることができます。SUPPOTの利用を検討されている方は、ぜひ運営会社であるソミックトランスフォーメーションへお問い合わせください。

参考文献

一般社団法人日本産業車両協会http://www.jiva.or.jp/pdf/AGV-Stat-2021.pdf

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