【開発チーム対談】異なる強みを持つチームの協力で、更なる生産効率向上の実現へ 

SUPPOT開発チームは名古屋大学発のベンチャーとして3次元地図の研究開発に取り組んでいる株式会社マップフォーと開発パートナーとして、SUPPOTの制御面の共同開発を行なっています。今回はSUPPOT開発チームとマップフォーの共同開発に至った経緯や開発への思いなどを対談形式でインタビューしました。

より近代的な生産現場の実現へ

SUPPOT開発パートナーになった経緯について教えてください。

SUPPOT長坂:SUPPOTの事業化に向けて、協力いただいている別の企業さんにマップフォー代表の橘川さんを紹介していただきました。SUPPOT開発においてマップフォーさんの技術が私たちの開発上でのニーズとマッチしたことで開発パートナーとなる運びになりました。

マップフォー田中:弊社CEO橘川がSMHDに出向している企業の方と旧知の知り合いだったこともあり、SUPPOTの事業についてご紹介いただきました。実証実験から共同で進めさせていただいており、両社の相乗効果がある共同開発であると考えています。

どのような思いで開発に取り組んでいますか?

SUPPOT杉浦:自分はソフト開発をメインに行なっていますが、SUPPOTの開発において不整地走行の部分で課題感を感じていました。今回、共同で開発に取り組む中でマップフォーさんのソフトウェア面の技術力の高さに感心しています。マップフォーさんの技術を活用することで、SUPPOT利用者がより幅広い場面で活用することができると感じています。

マップフォー近藤:農業の分野では深刻な人手不足が課題となっています。SUPPOTに我々の自動運転の技術が組み合わさることで、農業従事者が少しでも楽で豊かになり、より近代的な農業を実現できたら良いと考えています。

お互いの強みを活かした開発

お互いのチームが関わることでどのような相乗効果があると感じられますか?

 マップフォー關野:我々はソフトウェア会社のため、ハードウェアの設計や制御に携わることはほとんどないです。今回のプロジェクトで弊社としてもハードウェア側の知見も得られ、その知見をもとに更なるソフトウェア開発のブラッシュアップに繋がることを実感しています。

 SUPPOT渥美:SUPPOTの大きな特徴として、不整地走行があります。現状のシステムだと不整地において走行をうまく制御できない部分があります。ソフトウェア開発に強みを持っているマップフォーさんとの共同開発により、あらゆる場所でSUPPOTを制御できるようになることが期待できます。また、マップフォーさんにおいてもさまざまな場所で実証実験を行うことができる良い機会となるのではないかと考えています。

現状の課題などを教えてください。

マップフォー關野:砂利道など起伏の激しい場面で、SUPPOTの速度を安定させることができるか懸念が生じています。普段は自動車の公道での制御をメインで行っているため、不整地での場面を想定したソフト設計を行っていません。今回の共同開発で克服することができれば、弊社にとってソフトウェアのブラッシュアップに繋がると気を引き締めています。

SUPPOT杉浦:まだ開発の段階で、今後の正式な製品化に向けての不安があります。SUPPOT制御中のデータのやり取りでロスが発生することもあり、安定した走行ができない部分があります。ただ、この部分を乗り越えることができればマップフォーさんの技術を有効に利用できSUPPOTの更なる性能向上に繋がるため、課題解決に向け注力しています。

お互いのチームで今後やってみたいことを教えてください。

SUPPOT渥美:今は農業の分野をメインでサポートしていますが、今後は立体的な建物内での制御、複数台の同時走行などもできるのではないかと考えています。また、位置情報や道をAIで判定できればさらに正確で安定的な走行が可能になると期待しています。マップフォーさんの強みとしている公道の自動走行とSUPPOTの不整地走行を掛け合わせるなど、お互いの相乗効果となることにチャレンジしていきたいですね。

マップフォー近藤:経験したことがないユースケースを提供していただいているため、弊社としてはプロジェクト自体が素晴らしい経験だと思い開発に取り組んでいます。普段の開発とは異なるため全く経験したことがないトラブルに直面すると思うので、そういった場面で力を合わせて課題解決をできればと思います。

profile 03

株式会社マップフォー 自動運転技術の研究開発を行なっている株式会社ティアフォーのグループ会社

対談メンバー(敬称略)
  • – 長坂 智 (Satoshi Nagasaka) グローバル先進技術開発部商品開発室 室長
  • – 杉浦 桐馬 (Toma Sugiura) グローバル先進技術開発部商品開発室 開発担当
  • – 渥美 知之 (Tomoyuki Atsumi) グローバル先進技術開発部商品開発室 開発担当
株式会社マップフォー(敬称略)
  • – 田中 一喜 (Kazuki Tanaka) COO
  • – 關野 修 (Osamu Sekino) リードエンジニア
  • – 近藤 海斗 (Kaito Kondo) エンジニア
  • ※掲載されている部署名・役職は、取材時点の情報に基づいています。

★SUPPOT 共同研究・サービス提供パートナー募集中★

現在、ロボットを活用した業務効率化の研究を進めている企業様に向けて、共同研究やサービス提供を行っています。 Zoom等のオンライン会議ツールにも柔軟に対応しておりますので、お気軽にご連絡ください。

タイトルとURLをコピーしました