【共同研究】悪路・傾斜地が多い農業現場の作業自動化を促進(静岡県農林技術研究所様)

SUPPOTの活用事例の1つとして、農業現場での作業支援があります。 SMHD(株式会社ソミックマネージメントホールディングス)商品開発室では、2017年度から静岡県農林技術研究所と農業用ロボットの共同研究を行っています。

重量物の運搬、悪路・傾斜地での走行が可能なSUPPOTの特性を活かし、農園での重筋作業の自働化を促進することで、人手不足への対応や作業効率化などの課題解決につなげます。

共同研究の経緯

2016年8月、静岡県主催の静岡県農業ロボット研究会の設立を記念するキックオフセミナーに参加。静岡県農林技術研究所では、農業現場で課題となっている移動や運搬に対して、ロボット技術による無人化や省力化へ向けた取組みが行われていることを知りました。

その後、以前社内で開発していた走破性の高い電動車いす「どこでも車いす」の実物を静岡県農林技術研究所の方がご覧になる機会がありました。

その際に、「この走破性は、傾斜地や路面が荒れている場所が多い農業現場で活用できるのではないか」と興味を持っていただいたことがきっかけとなり、農業現場での作業支援ロボットの共同研究がスタートしました。

実証実験の内容

2017年度から実証実験を開始。ビニールハウスや果樹園等の傾斜や不整地、屋内外の移動が必要な場所での試験を進め、走破性の高いSUPPOTを活用した集荷や収穫時の運搬作業支援を行っています。

SUPPOTは、障害物回避や作業者追従走行、 GPSやGNSS(全世界測位システム)による指定した経路での無人走行が可能です。重量で約200kgの運搬能力があり、農家の負担軽減や省力化を目指して研究を進めています。

2020年度からは、前述の共同研究に加え、農林水産省が推奨する「スマート農業実証プロジェクト」に、静岡県・浜松市・機器メーカー・生産者から構成される「静岡県スマートみかん実証コンソーシアム」のメンバーとして参加しています。

SMHD商品開発室は運搬補助ロボットの改良を担当し、三ヶ日みかん農園での実証実験を行っています。実証実験現場となる浜松市北区の三ヶ日町は「三ヶ日みかん」のブランド産地として有名ですが、人手が必要な収穫作業の労働力確保や傾斜地での作業軽労化が課題の1つとなっています。

実証実験では、SUPPOTを活用した作業者追従での除草剤散布や、収穫物運搬、肥料散布の作業支援を行い、現場での作業効率化や軽労化を目指します。

今後について

「農業現場」といっても、各現場によって作業環境は異なります。路面状態や周辺環境に影響されず、どんな環境下でも走行可能な自律走行ロボットの開発を進めるとともに、現場からの声を大切にし、お客様の課題解決に繋がるSUPPOTの活用方法を提案していきます。

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現在、ロボットを活用した業務効率化の研究を進めている企業様に向けて、共同研究やサービス提供を行っています。 Zoom等のオンライン会議ツールにも柔軟に対応しておりますので、お気軽にご連絡ください。

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